空き家に風を通す理由

「空き家になったら窓を開けて風を通さないといけないね」
よく聞かれる言葉ですが風を通すことで具体的に何がどうなるのかはご存じでしょうか。
今回は空き家に風を通すことは何の為にするのかをご紹介させていただきますね。
- 湿気対策とカビの防止
人が住んでいない家は湿気がこもりやすくなります。特に日本は湿度が高いため、空気が滞留すると壁や床、天井に湿気がたまり、カビの発生原因になります。定期的に風を通すことで、湿気を外に逃がし、カビやダニの繁殖を防げます。
特に注意していただきたいのは24時間換気システムが付いているお家です。
こちらは機械で換気を行っている為空き家になり電気を切ってしまうと換気がされなくなります。
その上省エネ住宅は気密性が高く湿気が逃げにくい構造の為、家の劣化が早まる危険があり注意が必要です。 - 建材の劣化防止
湿気がこもると、木材の腐食や金属部分のサビが進行しやすくなります。これにより、柱や梁などの構造部分が劣化する可能性があります。風を通すことで、建材の劣化を抑え、家の寿命を延ばす効果が期待できます。
建材は家の骨格ですから劣化を早める要因はできるだけ避けるようにしましょう。 - 嫌な臭いの予防
空気がこもると、カビ臭や生活臭が染みついてしまいます。特に押入れやクローゼットなどの閉鎖的な場所は要注意。風を通して空気を入れ替えることで、嫌な臭いの予防になります。
部屋の臭いは染みつくと取れにくいものですから予防はこまめな換気が一番になります。 - 家の価値を落とさない
内覧時、購入希望者が重視するポイントの一つが「清潔感」です。
空気がよどんでいるとホコリや汚れが目立ちやすくなります。
風を通すことで、ホコリがたまりにくくなり、清潔感を保てるため、購入希望者に好印象を与えられます。
管理されている家とほったらかしの家では見た目から勝負が付いているようなものです。
清潔感を保つことで内覧後の交渉も有利に進められる可能性だってありますよ。
ポイント:効果的な換気のコツ
晴れた日を選ぶ: 湿度の低い日を選ぶことで、より効果的に湿気を排出できます。
対角線上の窓を開ける: 空気が通り抜けやすくなり、効率的な換気が可能です。
月に1〜2回を目安に: 季節によっては頻度を調整して、快適な状態を保ちましょう。
空き家を長持ちさせるためには、定期的な風通しが大切です。管理が難しい場合は、
空き家管理サービスを活用するのもおすすめです。